Part1 生成AIのきほん
大量の文章を学習し、最も自然な続きの言葉を予測して文章を生成する仕組み(大規模言語モデル/LLM)。
✅ 得意なこと
- 文章の要約・言い換え・整形
- アイデアのたたき台づくり
- 文章の下書き・添削
- コードの生成・説明
- 定型作業の効率化
⚠️ 苦手・注意
- 最新情報・社内固有の情報
- 正確な数値計算・統計
- 事実の保証(誤情報の混入)
- 機密情報・個人情報の入力
- 最終判断・責任を取ること
主要な生成AIツール
| ツール | 提供元 | 特徴 |
|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAI | 対話の自然さ・拡張機能が豊富 |
| Claude | Anthropic | 長文の読解・要約・文章作成に強い |
| Gemini | Google Workspaceと連携しやすい | |
| Copilot | Microsoft | Word/Excel/Teamsに統合 |
「AIが使えること」は基本スキルになる
- 多くの企業で生成AI導入が加速中。業務効率化を目的とした社内活用が広がっている。
- 新卒採用の場面でも、AIリテラシーやAI活用への姿勢を評価する企業が増えている。
- 入社後は「AIを前提に仕事の進め方を組み立てる」ことが標準的なスキルになっていく。
Part2 就職後に使える活用シーン5選
✉️ シーン1
メール・ビジネス文書作成
取引先への連絡、社内への依頼、お詫びの文面など。ゼロから書かず「たたき台」を作らせる。
BEFORE(ざっくり指示)
「取引先へのお詫びメール書いて」
AFTER(伝わる指示)
「あなたは営業担当です。発送遅延について取引先の担当者にお詫びメールを書いてください。原因は在庫確認の遅れ、対応は3日以内の再発送。丁寧だが率直な文体で、件名も含めて。」
💡 役割・状況・結論を先に伝えると、修正の少ない文章が一発で出てくる。
💬 シーン2
議事録要約・アクションアイテム抽出
会議の録音・メモをそのまま貼るだけで、決定事項とToDoを整理できる。
BEFORE(ざっくり指示)
「この議事録まとめて」
AFTER(伝わる指示)
「以下は会議メモです。①決定事項 ②ToDo(担当者・期限つき) ③保留事項 の3項目に分けて箇条書きで要約してください。」
💡 「出力の形式」を先に指定すると、そのまま議事録として使える形で返ってくる。
📄 シーン3
資料・提案書のドラフト作成
スライドの構成案や見出し案を先に作らせ、そこから内容を肉付けしていく。
BEFORE(ざっくり指示)
「新商品の提案資料を作って」
AFTER(伝わる指示)
「20代向け新商品の社内提案資料の構成案を作ってください。対象:経営会議、目的:企画承認、章立てを5つ、各章に含めるべき要点も添えて。」
💡 「誰に・何のために」を伝えると、目的に合った構成の骨子が出てくる。
🔍 シーン4
リサーチ・情報収集の効率化
業界動向や競合の概要をつかむ「最初の一歩」を早くする。最終確認は自分で行う。
BEFORE(ざっくり指示)
「〇〇業界について教えて」
AFTER(伝わる指示)
「〇〇業界の直近のトレンドを3つ、初心者向けに要点だけ教えてください。あわせて、さらに深く調べる際に確認すべき情報源の種類も挙げてください。」
💡 生成AIの回答は「出発点」。事実確認(ファクトチェック)は必ず自分で行う。
📊 シーン5
データ整理・分析のサポート
Excelの関数やデータ集計のロジックを相談し、作業時間を短縮する。
BEFORE(ざっくり指示)
「Excelでこれ集計したい」
AFTER(伝わる指示)
「Excelで部署別・月別の売上データがあります。部署ごとの合計を別シートに自動反映させたいです。使うべき関数と、実際の数式例を教えてください。」
💡 「今のデータの形」と「やりたいこと」を具体的に伝えると、そのまま使える数式が返ってくる。
Part3 伝わるプロンプトの書き方
Before/Afterに共通していた要素はこの5つ。
役割 Role
AIに「誰として」答えてほしいかを伝える
例:「あなたは営業担当です」
目的 Objective
何のためにやるのかを伝える
例:「取引先への謝罪のため」
背景 Context
状況・前提となる情報を伝える
例:「原因は在庫確認の遅れ」
形式 Format
出力の形(長さ・構成)を指定する
例:「箇条書き3項目で」
具体例 Example
トーンや粒度のイメージを示す
例:「丁寧だが率直な文体で」
5要素を使うとこう変わる
お題:会議の議事録を要約してほしい
BEFORE
「この議事録、まとめて」
AFTER
「あなたは議事録作成の担当者です【役割】。この会議メモから、経営陣への報告に使う議事録を作りたいです【目的】。参加者は営業部と開発部、テーマは新商品の発売時期です【背景】。①決定事項 ②ToDo(担当者・期限つき) ③保留事項 の3項目、それぞれ箇条書きで【形式】。トーンは社内報告らしく簡潔に【具体例】。」